日本は様々なプレートが交差している場所に位置しているため、地震大国として知られています。
日本に大きな爪痕を残した東日本大震災の後にも、熊本地震や大阪北部地震など、大きな被害を出した地震は頻繁に起こっています。
南海トラフ巨大地震が危惧されている現代において、家や事務所を構える土地はできるなら自然災害による被害を少しでも受けにくい場所であって欲しいといと考える人は少なくないと思います。
地震大国として知られている日本ですが、そんな中、福岡県は「自然災害リスクが少ない街」として知られています。
今回は福岡県が「自然災害リスクが少ない街」として有名な理由を地形、気候などの方面から解説をしていきたいと思います。
まずはじめに、福岡県が位置する場所や地形について説明したいと思います。
福岡県は九州の北部に位置し、海を挟んで朝鮮半島や中国大陸とも距離が近いことから、大陸文化が最初に入ってくる土地として栄え、多くの遺跡や出土品が発見されています。
日本史の教科書で皆さんがよく目にした「漢委奴国王」と彫られた金印も福岡県の有名な出土品です。
英彦山地、筑肥山地、背振山地などの山岳地帯がありながらも、筑後川や遠賀川の流域には筑紫平野、福岡平野、直方平野などの平野が広がっています。
このように、他の県と比べると山が少ないため、地すべりや土砂災害の発生が少ないと言われています。
日本海側に面している北九州地方は冬季には、日本海側気候特有の寒気の影響を受ける地域もありますが、福岡県は温帯性気候のため一年を通して比較的温暖であり、適度な降水量もあり、快適に生活をすることができます。
大雨や台風に見舞われることは比較的少なく、このことから、川の氾濫による水害も少ない地域とされています。
福岡県は地震が少ない県として知られていますが、定期的に地震に関する調査を行い、それを基に防災計画の見直しや、防災訓練に取り組むことで万が一の事態に備え、県全体で防災に対する意識の底上げを行っています。
内閣政府が2012年8月29日に発表した南海トラフ巨大地震の被害想定では、日本の47都道府県中、30都道府県内で大きな被害が発生すると予想されました。
しかし、福岡県は太平洋側の都道府県と比べると大災害になるリスクは低いとされています。
さらに、令和4年の都道府県別震度観測回数を見てみると、太平洋側の県に比べて圧倒的に震度観測回数が少ないことが分かります。
都道府県
震度4
震度5弱
震度5強
合計
宮城
6
1
0
7
北海道
4
東京
2
福岡
令和4年(2022 年)の都道府県別の震度観測回数表 より
実は地形の特徴の他にも福岡県が地震に強いとされている理由があります…!!
福岡県では防災に関するパンフレットを作成し、福岡県のホームページで誰でも閲覧することができるようになっています(福岡県防災ハンドブック)。
パンフレットの他にも、「ふくおかインターネットテレビ」で耐震に関するテレビ番組の放送や、モデル住宅の展示場に耐震展示コーナーを設置し、住宅を耐震化することの重要性について様々なところで福岡県民に伝える機会を設けています。
そうすることで、防災や耐震について身近に捉えてもらい、県民全体の防災意識の向上に繋げています。
福岡県周辺では有史以来5回の地震が起こっていますが、いずれも津波の発生はほとんど確認されていません。
近年も海底を震源とした地震において津波注意報は出ましたが、実際に被害は確認されませんでした。
特に福岡市の中心部は、博多湾の地形に守られているため、津波の被害を受ける可能性は低いでしょう。
津波被害の可能性が低いことや、海に面しており輸出にも適していることから福岡県に本社を置く企業も多くあります。
福岡県は自然災害の少なさや、海に面しているという利便性からもオフィスを構える土地として選ばれています。
大禅ビルは、今回ご紹介した天神に近い舞鶴というエリアで約10坪から約30坪まで幅広くテナントを募集しています。
福岡でベンチャー企業を始めようと思っている方からのご連絡をお待ちしています。