福岡県は福岡市と北九州市の2つの都市が政令指定都市に指定されており、九州地方で最も人口を抱える大きな県です。それに加え、2014年には福岡市、2016年には北九州市が国家戦力特区に指定されています。
国家戦略特区とは、日本の経済活性化のために、地域限定で規制や制度を改革し、その効果を検証するために指定される特別な区域のことです。(福岡市HP 国家戦略特区「グローバル創業・雇用創出特区」より)
今回この記事では、そんな福岡でベンチャー企業がテナントを探すときのポイントについて解説していきたいと思います。
国家戦略特区とは“世界で一番ビジネスをしやすい環境”を作ることを目的に、地域や分野を限定することで、大胆な規制・制度の緩和や税制面の優遇を行う規制改革制度です。(首相官邸HP より)
国家戦略特区として全国で13箇所が指定されており、福岡県は2014年に福岡市、2016年に北九州市が国家戦力特区に指定されています。
400を超える事業を行う中で、自治体や事業者が創意工夫を生かした取組を行う上で障害となってきた、長年にわたり改革ができていない「岩盤規制」について、規制の特例措置の整備や関連する諸制度の改革等を、集中的に行うことが目的とされてきました。
具体的な事業例として、全国的に見ると財政支援や近年のデジタル化に対応するための支援などが行われています。そんな中、福岡市ではグローバル創業・雇用創出特区として大きく分けて以下5つの取り組みが行われています。
事務所や事業所を所有する会社が、その事務所や事業所がある自治体に納める法人市民税が最大5年間全額免除、法人の企業が得た所得に対して課される国税の法人税率が、最大5年間20%控除される制度です。
この減税制度が適用されている地域は福岡市のみであり、福岡市で新規事業を始める際の大きなメリットになっています。
外国人の創業を促すために在留資格の認定要件が福岡市で事業を行う場合に緩和される、という制度です。
企業を目的とする外国人が日本で滞在許可を取得するためには、申請時に常務職員が2人以上雇用されていることや、資本金または出資の総額が500万以上あることなどの要件が高いハードルとなっていました。
スタートアップビザでは申請時にその要件が満たされていなくても、申請後6カ月間で満たされる見込みがあると判断された場合、ビザが認められます。そのため、創業者は事業を進めながら、ビザ申請の手続きも進めることができます。
福岡での創業をサポートするために、様々な人々が集い起業の相談や海外進出のサポートも受けることができます。スタートアップビザのサポートもここで受けることができます。
起業家と支援者が集まる場所であり、セミナーなども開催されています。
英語のホームページがあり、福岡で企業を目指す外国人のための施設です。ビザ取得の手助けを一緒に行ってくれるサポーターもおり、手厚いサポートを受けることができます。
このように福岡県は国家戦略特区としての取り組みが多くなされていることからベンチャー企業にとって、ビジネスを始めるのにとても適した場所であることが分かります。
会社のオフィスは従業員たちのモチベーションにも繋がる大切な要因の一つです。ベンチャー企業がテナントを選ぶ際にはどのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか。
まず最初のポイントは個人の作業スペースとミーティングスペースの設置です。明るくワイワイした雰囲気で仕事を進めることができる人もいれば、一人で静かに作業をしたいと思う人もいるでしょう。
最近では出社時間が違ったり、在宅勤務の選択肢も増えてきていることから、社員それぞれに固定のデスクを確保するのではなく、自由に自分が作業する場所を日によって決めることができるようにするスタイルも主流になってきています。
社内会議や取引先との打ち合わせに使われるミーティングスペースも会社のオフィスにとって大切な場所です。
あえて一つの部屋をミーティングルームとして使うのではなく、オフィスのフロアを簡単に仕切ってミーティングスペースとして使うことで開放感がある中で会議ができるようにするといった工夫もすることができます。
カフェ・ラウンジスペースは仕事の息抜きをするためだけではなく、社員同士のコミュニケーションのためにも大切な場所です。作業効率向上のためにも社員の憩いの場になるような場所が求められます。
コロナウイルスの流行以来、テレワークを取り入れる企業も増えてきました。
そうなるとWEB会議も増えてきます。個人の作業スペースでWEB会議も行ってしまえるかもしれませんが、後ろに人が通ったりと落ち着きがありません。
WEB会議のマナーとして静かにWEB会議をすることができるスペースも大切になってきます。
駅近でオシャレなオフィスは誰しもが憧れますが、そのオフィスを継続して借りることができなければ本末転倒です。
人気エリアから少しずれた場所でオフィスを探すなどコスト削減のための工夫をしながら、自分の企業に合った価格帯で探すことが大切です。
取引先との関係構築や、自社のブランディングイメージのためにも立地は重要なポイントになってきます。
しかし、駅近などの人気エリアは人気に比例してコストも上がるので、コストと立地の良さは両立させて考えなければいけません。
そんなベンチャー企業にとって充実した制度で溢れている福岡県ですが、オフィスを構えるのに適した地域はどこでしょうか?
それぞれの地域の特徴とともに3つの地域をご紹介します!
まずは福岡県の玄関口!博多です!2011年に開通した九州新幹線の停車駅である博多駅を中心に多くの人が集まる地域になっています。
博多駅前と呼ばれる地域は博多駅の西側から西南側に広がっている地域で、繁華街やオフィス街として栄えています。
新幹線の駅があるため、全国からも出張などでたくさんのビジネスマンたちが街を行き交っています。
天神も福岡県の観光地として有名な土地ですね。博多の近くに位置しているため、天神にも新幹線を使って多くの人が訪れます。
2021年には天神エリアで最大の延べ床面積約6万1,000平方メートルを誇る天神ビジネスセンターが開業したことで、オフィス街としても成長していますがそれだけではなく、福岡パルコなどの多くのショッピングモールも立ち並んでいることから、ビジネスマンたちだけでなく、一般の方達も多く訪れる場所です。
小倉は福岡の東に位置しています。小倉にも新幹線が停車するため、県外からもたくさんの人が訪れます。
博多と同じように新幹線の停車駅もありますが、博多と比べると比較的家賃が安いところが小倉の魅力的なポイントではないでしょうか。
費用を抑えることができるという点から小倉もおすすめです。
大禅ビルは、今回ご紹介した天神に近い舞鶴というエリアで約10坪から約30坪まで幅広くテナントを募集しています。
福岡でベンチャー企業を始めようと思っている方からのご連絡をお待ちしています。