福岡県福岡市の中心に位置する天神。
九州最大の繁華街として知られており、老舗百貨店や多くのビルが立ち並び、観光地としても人気の高い地域となっています。
そんな観光地としてのイメージが強い天神ですが、主要鉄道の駅が置かれていたり、中心業務地域(CBD)とされているため、ビジネスの地としても栄えている街です!!
今回はそんな天神についての歴史やビジネスの地としての魅力をお伝えします。
天神という名前は江戸時代、太宰府に左遷された天神様(菅原道真)を祀る水鏡天満宮に由来しており、水鏡天満宮がある一帯を天神と呼ぶようになりました。
江戸時代城下町の名残を残す天神は、明治時代末から近代化が始まり、ビジネスの中心地へと変化していきました。
1908年10月には中洲橋と新川橋が完成し、翌年には今川橋まで開通したことにより大通りが開通しました。これが現在の明治通りです。
1910年(明治43年)、共進会という博覧会を機会に路面電車を明治通りに開通させ、電車の開通と同時に中洲橋を「西大橋」、新川橋を「天神橋」と改名しました。
この明治通りの開通により、福岡と博多の人々の行き来がさらに活性化し、天神が発展する大きな転機となりました。
明治時代から大正時代にかけて、博覧会が二度開催されたことも天神の発展に繋がりました。
大正時代から昭和時代にかけては、九州鉄道(現在の西鉄大牟田線)の開通や多くの百貨店の開業など、現在の天神に近い形の商業地域になっていきました。
第二次世界大戦時には6月の大空襲で焼け野原になりましたが、翌年には「新天町」が完成し、天神周辺には次々とビルが建設されていきました。
現在では、都市部の機能を高め、新たな空間や雇用を生み出すことを目的とし、更新期を迎えたビルを取り壊し、耐震性の高いビルへの建て替えが進められています。
また、建て替えに合わせて、みどりや文化、歴史などにも磨きをかけ、多様な豊さや個性を感じることができ、多くの市民や企業から選ばれるまちづくりが進んでいます。
「天神ビッグバン」とは、2015年から始まった福岡市の土地開発プロジェクトです。
老朽化した建物の建て替えが長年検討されてきましたが、近くに福岡空港があり、航空法に基づく建物の高さの規定範囲内で建てられており、立て替える場合、さらに厳しくなった航空法が適用されるため、小規模なビルしか建設することができないという点が問題視されていました。
オフィス不足やホテル不足も問題となっており、規定内での老朽化したビルの建て替えではこれらの問題は解決されないことから、なかなかビルの建て替えは進みませんでした。
2014年に福岡市が国家戦略特別区域に指定されたことを受け、天神エリアの再開発が開始されました。
航空法の特例承認や制度緩和により、エリア内に大きなビルを建設することを促すとともに、人々がくつろげる憩いの場を整備することも目標に計画が進められました。
2021年には大企業の本社機能や銀行の支店など、様々なテナントが入居した天神ビジネスセンターが完成しています。
さらに、みどりを感じることができるまちづくりということで、水上公園の民間事業者を公募し、公設民営の公園と、民設民営の施設「SHIP’S GARDEN」がオープンしました。
「SHIP’S GARDEN」には様々なレストランやカフェが入っており、誰でも入ることのできる屋上や、夜間の照明など目的通り、人々の憩いの場になっています。
再開発が進み、しっかりと整備された交通網に加えて、商業施設も充実していることが、天神がビジネスの地としても人気の地となっている大きな理由でしょう。
大禅ビルは、今回ご紹介した天神に近い舞鶴というエリアで約10坪から約30坪まで幅広くテナントを募集しています。
福岡でベンチャー企業を始めようと思っている方からのご連絡をお待ちしています。